CGIのいろは(CGI設置講座)&CGIのFAQ
運用に支障がないウェブサーバ†
このページにてCGIの運用に問題がないウェブサーバを紹介する。
現在無料レンタル可能なウェブサーバは数が減少していることを心得ていただきたい。
Perlが使用可能で安定しているサーバ†
- XREA(有料プランあり)
- GMOデジロック運営。
- アップロード制限サイズ・60MB
- アップロード可能ファイル数制限あり。
- 概ね安定している。
- 転送量の目安は1GB。有料は無制限。
- コントロールパネル・.htaccessでPHPのバージョン切り替え可能。
- パスワード変更可能。ただし、自動生成されるためメモに書き留めておくこと。
- 無料だが、有料プランは100GBにまで拡張される。
- サーバ契約はValue Domainに登録する必要がある。
- 有料プランは無料プランより制限は撤廃されるが、個人利用であれば許容範囲内であろう。
- VALUE SERVER(有料)
- GMOデジロック運営。
- アップロード制限サイズ・不明
- アップロード可能ファイル数制限あり。
- 概ね安定している。
- 転送量の目安は月150GBから。
- コントロールパネル・.htaccessでPHPのバージョン切り替え可能。
- サーバ契約はValue Domainに登録する必要がある。
- プランによっては割高と感じるが、長期契約は割引されるもののそれなりの価格で契約することとなるため余裕を持ってからが望ましい。
- CORESERVER(有料)
- GMOデジロック運営。
- アップロード制限サイズ・不明
- アップロード可能ファイル数制限あり。
- 概ね安定している。
- 転送量の目安はV2で月10TBから。V1は無制限。
- コントロールパネル・.htaccessでPHPのバージョン切り替え可能。
- サーバ契約はValue Domainに登録する必要がある。
- プランによっては割高と感じるが、長期契約は割引されるもののそれなりの価格で契約することとなるため余裕を持ってからが望ましい。
- ロリポップ(有料)
- GMOペパボ運営。
- 全プラン有料。
- アップロード可能サイズ・無制限
- アップロード可能ファイル数制限あり。
- 転送量無制限。
- プランにより容量が異なる。
- サポートがよく、概ね安定している。上位プランは高速化が図られているが、一部スクリプトの運用に関しての説明はないものの、修正可能であれば支障はない。
- プランによってはかなり高額に陥るため余裕を持たせることが望ましい。ライトプランであれば
- Perlのバージョンアップを行ったため動作しないスクリプトが確認されている。
- プランによっては割高と感じるが、長期契約は割引されるもののそれなりの価格で契約することとなるため余裕を持ってからが望ましい。
- ヘテムル(有料)
- GMOペパボ運営。
- アップロード可能サイズ・無制限
- アップロード可能ファイル数制限(100万個)あり。
- 転送量:月40TB(一日1.3TB)まで。
- ロリポップと比較しプランは一つのみだが、サポートがよく概ね安定している。
- Perlのバージョンアップを行ったため動作しないスクリプトが増加している。
- 他のサーバと比較しても割高と感じるが、長期契約は割引されるものの高額に陥るため余裕を持ってからが望ましい。
- さくらインターネット(有料)
- さくらインターネット運営。
- 全プラン有料。
- アップロード可能サイズ・無制限
- アップロード可能ファイル数制限記載なし。
- 転送量無制限。
- プランにより容量が異なる。
- 概ね安定しているが、2022年2月16日から開始された新サーバリリースに伴うサーバとプログラム更新により動作しないスクリプトが一部存在する。これらはコントロールパネルでバージョンを旧バージョンにすることで回避可能。
- コントロールパネルでのみPerl・PHPのバージョン切り替え可能。
- パスワード変更可能。
- 長期契約は割引されるもののそれなりの価格で契約することとなるため余裕を持ってからが望ましい。
- リトルサーバー(有料)
- リトルネットワーク運営。
- アップロード可能サイズ・不明
- アップロード可能ファイル数制限記載なし。
- 容量は20GBより。
- コントロールパネルでのみPHPのバージョン切り替え可能。
- 概ね安定しており、リトルプラン以降は高機能となっているが、インタプリタのバージョン等は不明。
- 転送量の目安は一日に付き30GBより
- 長期契約は割引されるものの、初期費用も含め料金は良心的であり契約しやすい部類にある。
- Rental Orbit Space(無料)(契約不能)
- 個人運営。
- アップロード可能サイズ・500MB
- アップロード可能ファイル数制限記載なし。
- 高負荷CGIの利用も可。
- 容量は5GB。
- 個人*1運営のためサーバ停止は長期間となるが、概ね安定している。
- 現在登録不能。
- パスワード変更はSSH接続が可能なソフトウェアを介して行う仕様となっている。
ある意味究極の選択と言われる運営法†
- 自宅サーバ
- 自分自身による運営。
- アップロード可能サイズ・サーバ側のHDD/SSD容量が許す限り無制限だが、設定によってファイルサイズの制限は可能。
- アップロード可能ファイル数制限は任意で切り替えられる。
- 転送量と速度は契約しているISPならびに回線品質などに左右されるが、格安と謳うISPは一日5GBのため適さず、グローバルIPでの運用は制約が存在する。
- 内蔵ストレージの容量が許すかぎり*2無制限だが、安定運用等には相応のスキルを要するだけでなくサーバの導入・パーツ交換等全ての費用を自らで賄わなければならないため結局はサーバやVPSを借りるよりも高くなる。一般的なPCをサーバに仕立てることでそれなりに費用を抑えることが可能ではあるが長期運用に際しては適切な冷却を考慮せねばならないためケースも導入しなければならない。
- Perlがインストールできれば使用OSはWindowsでも構わないが、できればLinux系列のAlmaLinux・Rocky Linux・Debian・Ubuntu等もしくはBSDの子孫であるFreeBSD等・サーバソフトウェアはApache HTTP Server・FTPデーモンはvsftpd・独自ドメイン利用の際、IPは固定IPとDNSサーバの設置を推奨とする。サーバに使用するコンピュータだが、規模によってはPCで可能な範囲の高スペックがよいが、無茶な運用をしなければRaspberry Piをはじめとしたシングルボードコンピュータでも可能である*3*4*5*6。
- 各種インタプリタのインストールも可能でテスト環境としても使用できる。ただし、手動でのインストールとなる。
- メールサーバ・DNSサーバに使用するコンピュータ等も各自で用意すること。用途を限定するのであればRaspberry Pi*7*8でも可だが、HTMLならびにスクリプトファイルを設置するためのストレージとしてHDDを接続することが望ましい*9。
- 管理運用保守に相応のスキルを要する上、使用するPCもそれなりのスペックでなければならず、また侵入対策も講じなければならない。管理運営は費用も掛かり、ハードウェア保守はサーバを停止しなければならないためアクセス不能時間も発生することから一台での運用は考え物。前述のシングルボードコンピュータをサブとして併用することとなる。なお、個人でラックマウントサーバを所有している強者も存在しているがこれは現実的でなく費用対効果は低く自己満足のレベルとなる。
- コマンドやパスなどの入力等もありソフトウェアインストールや更新をはじめ設定全てが手動。
- 上級者向けのため初心者は手を出すべきではないのと、商用レンタルサーバクラスのスペックに手が届くのは一部ユーザーのみ。
- 最新のインタプリタのインストール後動作しない際は旧版のインタプリタをインストールし、1行目の記述を旧版インタプリタのバージョンと記述することで動作させることも可能となる。
- ただし設定によっては侵入・踏み台にされるなどの問題も発生するため慎重かつ安定に。
- 余剰スペースのレンタルの際は電気通信事業の届出が必要となる。
- パスワード変更はコマンドを介して行う。
- すべての変更に費用もかかるためレンタルサーバを契約するよりも高額に陥るため自己満足の範囲に入るものの技術力は向上する上に、設置スクリプトに制限はない。
- 各種VPSならびに各社物理サーバ
- サーバ自体は各社による運営であるが、実質的に自分自身による運営。
- 利用は上記に準ずるが、毎月高額な利用料を支払うこととなるが、実質的に自宅サーバより割安とも言える。
- プランによっては容量も少なく不自由となるが、用途を限定すれば可能性はある。
- ここまでの環境を構築しての費用対効果は疑問符が付くか無意味であろう。DNSサーバを立てることを踏まえ複数サーバを契約した際は年単位で見積もりを取ってもこの費用は個人では賄いきれるレベルではないため手は出さないほうがよい。